超広帯域テラヘルツ非線形量子カスケードレーザにおける放射テラヘルツ波の周波数と放射角度の関係,及びその応用計測における影響の評価

書誌事項

タイトル別名
  • In Ultra-Broadband Terahertz Nonlinear Quantum Cascade Laser, Relationship between Terahertz Frequency and Emission Angle, and Its Influence for Application

説明

非線形量子カスケードレーザは非常に小型であり,取り扱いが容易な半導体光源である.従来のテラヘルツ波量子カスケードレーザとは異なり,室温動作が可能であるだけでなく,超広帯域テラヘルツ波放射が可能である.非線形量子カスケードレーザは活性領域内で中赤外光をテラヘルツ波に変換させる際に,チェレンコフ位相整合(角度位相整合)を利用している.このチェレンコフ位相整合によってテラヘルツ波をブロードバンド発生させたときに,周波数ごとにわずかに放射角度が変化することが知られている.そこで,その周波数ごとの放射角度について計算を実施した.更にこの放射角度の差がイメージング応用においてどのような影響があるかについて実験及びシミュレーションによって評価を実施したところ,2 THzから3 THzの範囲で集光位置の変動が±0.2 mm程度にとどまっており,集光スポット径を考慮すると十分小さいため,分光イメージングなどにおいても大きな影響がないということがわかった.

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390857855162993280
  • DOI
    10.14923/transelej.2022jcp5007
  • ISSN
    18810217
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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