山形県におけるイネばか苗病菌のプロクロラズ剤感受性

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タイトル別名
  • Sensitivity of <i>Fusarium fujikuroi</i> Isolates to Prochloraz Collected from Yamagata Prefecture

抄録

<p>山形県において2018年~2020年の3か年に,現地圃場からイネばか苗病菌124菌株を分離し,培地検定による最小生育阻止濃度(MIC値)と接種種子を用いた防除効果からプロクロラズ剤の薬剤感受性を調査した.各菌株におけるプロクロラズ剤のMIC値の範囲は,2018年菌株と2019年菌株で1菌株を除いて1.0 ppm~20 ppm,2020年菌株では1.0 ppm~12.5 ppmであった.MIC値ごとの菌株数の分布はいずれの年も2山型となった.接種種子に対するプロクロラズ剤の防除効果を,防除価90を基準としてMIC値ごとに評価した.MIC値が3.13 ppm以下の菌株に対しては安定して実用的な効果を示したが,MIC値が5.0 ppm以上の菌株では,実用上効果の低い菌株が多かった.この結果,本県では,MIC値が1.0 ppm~3.13 ppmで実用上プロクロラズ剤の防除効果が得られる感受性菌と,MIC値が5.0 ppm以上で防除効果が劣る感受性低下菌の両方が分布していると考えられた.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390857855163091584
  • DOI
    10.11455/kitanihon.2022.73_65
  • ISSN
    21854114
    21854149
    0368623X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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