知的障害特別支援学校における自閉症がある児童生徒の人間関係づくりに対する教員の捉え方

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  • Perceptions of Teachers for Building Interpersonal Relationships of Students with Autism Spectrum Disorder in Special Support Schools of Intellectual Disabilities

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抄録

本研究の目的は、知的障害特別支援学校の教員が、自閉症のある児童生徒の人間関係づくりに対してどのように捉えているのかを、小学部・中学部・高等部の各学部の比較を通して明らかにすることである。知的障害特別支援学校の教員を対象として、児童生徒の人間関係の形成を目指した関わりについて、重視する度合いを問う、無記名で独自に作成した質問紙調査票を郵送により配布して回収した。45校から得られた925名の有効回答を分析した。その結果、教員は人間関係の形成を目指した支援全般、特に、小学部教員は、自分にかかわる者の存在に気づく、表情や仕草を用いて自分の気持ちを伝える、体験的な活動を通して自分の得意なことを増やす、集団に参加するための手段やルールを身につける、中学部教員は、他者の気持ちを理解する、相手と気持ちを分かち合う、各学部共通として、相手の言葉や表情などから相手の気持ちを分かろうとする、他者の気持ちに応じた接し方を身につける、必要な情報を得るための質問の仕方を身につける、ということを重視していると考察された。

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