完全内視鏡下肺動脈弁手術の1例

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  • Totally Endoscopic Pulmonary Valve Surgery

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抄録

<p>症例は56歳女性,経胸壁心エコー検査で肺動脈弁に腫瘤影を指摘され当科紹介.肺動脈弁の腫瘍を疑い,手術の方針となった.完全内視鏡下アプローチでの手術を考えたが,肺動脈弁に対する同手術の報告はなかったため,完全内視鏡下での手術完遂が困難な場合には直視下小開胸手術に切り替える計画とした.左第3および4肋間に計3つのポートを作成し,on-pump beating下に手術を行った.肺動脈を切開し,肺動脈弁を確認すると左半月弁の過形成を認め,これが弁瘤状に見えたものであった.切除は行わずそのまま閉創した.肺動脈弁に対する完全内視鏡下アプローチはこれまで報告がなく,本術式は肺動脈弁に対する低侵襲なアプローチとして,新たな治療の選択肢となる可能性があるため報告する.</p>

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