インプラント埋入シミュレーション時の,デジタルデータの取り扱いと,デジタルワークフローの臨床的問題点
書誌事項
- タイトル別名
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- Management of Digital Data for the Simulation of Dental Implant Placement and Clinical Problems of Digital Workflow
抄録
<p>インプラント埋入に際して,CT画像から得られた顎骨のデジタルデータを,イントラオーラルスキャナや模型スキャナに取り込んだ歯列のデジタルデータと重ね合わせる,シミュレーションソフトが近年多用されている.さらに,シミュレーションソフト内蔵のインプラントのデジタルデータを使用しインプラントの寸法および埋入位置を計画することで,正確なインプラント埋入を可能にしている.</p><p>しかし,これらデジタルデータの原寸に対する精確性を過信すると,安全安心なインプラント治療に問題が生じる可能性がある.</p><p>本稿では,複数のCT(CBCT,MDCT)や,スキャナ,シミュレーションソフトの寸法再現性を検討した.結果,各種デジタルデータは,原寸に対して拡大や縮小することが明らかになった.また,おのおのの寸法変化率に差があるため,重ね合わせデータにも歪みが生じることが示唆された.</p><p>安心なインプラントの診断は,デジタルデータの原寸に対する精度の追求はもとより,それらをいかに調和させるかが重要である.また,デジタルデータの限界を熟知したうえで治療を行う,いわばアナログ的な治療感覚ももち合わせることが,治療上の問題点を回避するうえで重要な視点であると考える.</p>
収録刊行物
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- 日本口腔インプラント学会誌
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日本口腔インプラント学会誌 35 (4), 283-290, 2022-12-31
公益社団法人 日本口腔インプラント学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390857899425068800
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- ISSN
- 21879117
- 09146695
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可