「3つのC」による歴史的アニメーション映画の研究:『おとぎ噺おんぶおばけ』を事例にして

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タイトル別名
  • An Archival Approach Applying the 3Cs-Concept to Animation Studies: Research on ONBU OBAKE as a Case Study.

抄録

<p>「3つのC(コンテンツ、キャリア、コンテクスト)」とは、フィルム・アーカイブの分野において、映画のコンテンツは根本的にキャリアとコンテクストによって特徴づけられる、という考えに基き保存する対象を定義する一般的な概念である。本稿では、この「3つのC」を用いたアーカイブ的アプローチで行った、横山隆一のカラーアニメーション映画『おとぎ噺おんぶおばけ』の調査を事例研究として紹介する。この事例では、3種類のフィルムストックで構成された16 mmカラー反転フィルムという「キャリア」の検証と、上映環境(「コンテクスト」)に関する資料調査を中心に、さらに制作資料や横山本人の証言を参考にすることで、この歴史的作品のコンテンツをある程度補完することが可能となった。またセル画や背景画といった中間素材は、キャリアとコンテクストが関わる以前のコンテンツを規定する要素として、コンテンツの保存に欠かせない重要な資料であることを論じる。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390858054362973696
  • DOI
    10.34370/jjas.23.1_115
  • ISSN
    24351989
    1347300X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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