日中の大学生の自立に及ぼす関連要因

書誌事項

タイトル別名
  • Factors Affecting Independence of University Students in Japan and China
  • ニッチュウ ノ ダイガクセイ ノ ジリツ ニ オヨボス カンレン ヨウイン

この論文をさがす

抄録

現代の日本と中国の学生に自立を促すことの重要性が示唆されていることから,本研究では,自立とそれに影響を与える要因を,日本と中国の大学生の比較を通して,明らかにすることを目的とする。そのため,大学生の自立に関連する要因として,「親子関係」「心理的適応」「大人観」の3つを挙げ,アンケートを作成した。調査対象は,教員養成大学の日本の学生214名,中国の学生200名,計414名である。その結果,「自立」は「人間関係」「生活管理能力」「自己認知と自己表現」「物事への対応能力」「政治や社会への関心」の5因子に分けられた。そして,それら5因子は全て「自己肯定」から正の影響を強く受けていた。加えて,大学生の自立は「大人観」からも正の影響が大きいことがわかった。国別に見ると,日本の大学生の自立は「希薄な人間関係」から負の影響を受けていた。一方,中国の学生の自立には,親と良い関係を築くことが重要であった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ