ピモベンダンを中心とした内科療法が有効であったうっ血性両心不全のフェレットの1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Congestive Both-side Heart Failure Ferret for Which Medical Therapy Centered on Pimobendan was Effective
  • ピモベンダン オ チュウシン ト シタ ナイカ リョウホウ ガ ユウコウ デ アッタ ウッケツセイ リョウ シンフゼン ノ フェレット ノ 1レイ

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説明

フェレット,8歳,避妊雌が腹囲膨満と後肢の浮腫,活動性の低下を主訴に来院した。検査の結果,うっ血性両心不全ならびに完全房室ブロックおよび心室期外収縮と診断された。うっ血性両心不全に対する治療として,ピモベンダン,およびフロセミドの投薬を行い,完全房室ブロックに対する治療としてシロスタゾールの投薬を行った。その結果,左心房と右心室の容量負荷に改善が認められ,腹水や後肢の浮腫ならびに活動性には著しい改善を認めた。一方で完全房室ブロックや心室期外収縮には改善は認められなかった。同治療により一般状態は安定していたが,第33病日に突然死した。うっ血性両心不全徴候を呈するフェレットに対してピモベンダンを中心とした内科療法が有効であると期待される。

収録刊行物

  • 動物の循環器

    動物の循環器 55 (2), 79-87, 2022-12-30

    日本獣医循環器学会

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