今後の臓器・組織提供のあり方
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説明
<p>平成9年に制定された臓器移植法は、臓器移植医療の適正な実施のため「移植術に使用されるための臓器を死体から摘出すること」「臓器移植に関する意思の尊重」等について規定している。法では、組織の移植については、直接対象とされてはいないが、法の運用に係る指針(いわゆる「ガイドライン」)において、本人や家族の承諾を得た上で、医療上の行為として行われ、医療的見地、社会的見地等から相当と認められる場合には許容されるものであることとされ、実際に医療現場において家族のご意向を踏まえ、必要な対応がなされているところである。</p><p>喪失や悲嘆等の精神心理的苦痛の中にある家族に寄り添い、ご意向を踏まえて対応をする過程は臓器提供・組織提供で共通である。臓器・組織提供現場でそれぞれのドナー家族が必要とする支援を連続的にきめ細かく行うため、また夜間休日を問わず事例に対応しているコーディネーターのタスクシフト・シェアのため、提供施設スタッフと臓器・組織移植コーディネーターの連携や協働が望まれる。今後見込まれる臓器・組織提供増加を見据えた臓器・組織のコーディネーションの考え方について概説する。</p>
収録刊行物
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- 移植
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移植 57 (Supplement), s163_1-s163_1, 2022
一般社団法人 日本移植学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390858153778341888
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- ISSN
- 21880034
- 05787947
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可