生体肝移植後患者における新型コロナ感染とEverolimus使用に関する報告
説明
<p>【背景】日本移植学会では、肝移植患者のCOVID-19感染時には①拒絶と感染がないように基本的な使い方は変えない、②カルシニューリン阻害薬とステロイドを基本に低めに設定する、③ミコフェノール酸モフェチル(MMF)を使用する際は低めに設定し早期に終了する、④代謝拮抗薬が必要であれば移植後1ヶ月を目途にエベロリムス(EVL)に切り替えるといった指針が示されているが、重症度や移植後の期間などにより個人差が大きく定型化が難しい。</p><p>【目的】当院における肝移植後患者のCOVID-19感染状況と重症度さらにEVLを含めた免疫抑制剤の使用状況を報告する。</p><p>【方法】当院でこれまでに生体肝移植を施行した成人767名のうち、生存している583名について新型コロナウイルス感染の感染状況と感染前後の免疫抑制剤の使用状況を解析した。</p><p>【結果】583名のうち、COVID-19発症が確認されたのはのべ18例(3.1%)であった。発症時の平均年齢は62.6歳、14例(78%)が入院加療されていた。発症前の免疫抑制剤は様々であったが、MMF使用の11例のうち7例(64%)で感染時にMMFを減量し、うち3例でEVLを開始した。症状持続日数の中央値は3.5日であり、17例が軽快していた。</p><p>【結語】肝移植後患者におけるCOVID-19感染状況およびEVL使用経験について報告し、免疫抑制剤の使用指針を検証する。</p>
収録刊行物
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- 移植
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移植 57 (Supplement), s188_1-s188_1, 2022
一般社団法人 日本移植学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390858153778375296
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- ISSN
- 21880034
- 05787947
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可