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- 森 照茂
- 香川大学医学部耳鼻咽喉科学
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抄録
頭頸部領域における低侵襲手術は,1990年頃に開発された顕微鏡下レーザー手術があり,その欠点を克服するため2006年に経口的ロボット支援手術TORSが開発された。海外ではTORSが急速に普及したが,本邦では独自の経口的手術TOSが開発され,2010年以降普及していった。胸腹部内視鏡外科手術は1980年代以降からの膨大な症例があるが,TOSは2010年頃からの浅い歴史しかなく,その知見には大きな隔たりがある。これから低侵襲手術時代に求められている内視鏡外科手術を実践していくには,耳鼻咽喉科頭頸部外科といった狭い括りではなく,内視鏡外科手術に関する研究・教育および普及・発展に努めることが肝要である。
収録刊行物
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- 頭頸部外科
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頭頸部外科 32 (3), 227-231, 2023
特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390858209198247680
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- ISSN
- 1884474X
- 1349581X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可