<i>MEFV</i> exon10バリアントが受け継がれ家族性地中海熱とその関連病態を呈した一家系の報告

DOI
  • 仲間 美奈
    岐阜大学医学部附属病院ゲノム疾患・遺伝子診療センター / 近畿大学理工学部生命科学科
  • 三輪 友紀
    岐阜大学大学院医学系研究科小児科学
  • 田口 皓一郎
    岐阜大学大学院医学系研究科総合診療科・総合内科学
  • 森田 浩之
    岐阜大学大学院医学系研究科総合診療科・総合内科学
  • 大西 秀典
    岐阜大学大学院医学系研究科小児科学

書誌事項

タイトル別名
  • Report of a family with <i>MEFV</i> exon 10 variant and Familial Mediterranean fever and related conditions

抄録

家族性地中海熱(FMF)は発熱,漿膜炎などを主徴とする遺伝性自己炎症疾患である.MEFV遺伝子を原因とする常染色体潜性遺伝とされていたが,ヘテロ接合体で発症する場合や複数の病的意義不明バリアント(VUS)の存在がある.加えてMEFVバリアントが他疾患の病態を修飾する可能性が示唆されている.今回,複数のMEFVバリアントの組み合わせにより多彩な病態を呈した家系を経験したので報告する.症例は17歳男性と15歳女性の兄妹である.2名とも病的バリアントM694I(exon 10)とVUS のE148Q(exon 2)の推定複合ヘテロ接合体であり,兄は典型的なFMF,妹はFMF未発症者と診断された.本家系にはほかにもM694Iを保有する者が複数名存在し,Protracted febrile myalgia syndrome(PFMS)と診断された者やFMFとしては非典型的な自己炎症疾患様病態を呈している者がおり,同一家系での臨床的異質性が考えられた.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390858220181662464
  • DOI
    10.34563/jsiadjournal.2.1_10
  • ISSN
    24357693
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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