糖尿病とリハビリテーション医療総論

書誌事項

タイトル別名
  • Overview:Diabetes Mellitus, Disability, and Rehabilitation Medicine
  • ―糖尿病が及ぼす障害とリハビリテーション医療への影響―

抄録

<p>糖尿病がもたらす障害の基本は血管障害であり,糖尿病性大血管病(脳卒中,冠動脈疾患,末梢血管疾患),糖尿病細小血管病(網膜症,神経障害,腎症),足病変など多様かつ全身に及ぶ.糖尿病は,障害者の機能予後や生命予後に大きな影響を及ぼす.例えば,低血糖,足病変,視力障害,四肢末端の異常感覚,起立性低血圧などは,患者のADLやQOLを大きく損なわせるとともに,リハビリテーション医療の障害になる.また,糖尿病は脳血管障害・虚血性心疾患・腎不全などの初発・再発の重要な危険因子でもある.このように,糖尿病患者では内部障害や運動機能障害に配慮したリハビリテーション医療の実践が求められている.</p>

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