真菌を操るマイコウイルスのポテンシャル

DOI Web Site 参考文献15件 オープンアクセス
  • 浦山 俊一
    筑波大学生命環境系 筑波大学微生物サステイナビリティ研究センター(MiCS)
  • 黒木 美沙
    筑波大学生命環境系
  • 二宮 章洋
    筑波大学生命環境系
  • 萩原 大祐
    筑波大学生命環境系 筑波大学微生物サステイナビリティ研究センター(MiCS)

書誌事項

タイトル別名
  • The potential of mycoviruses affecting fungi
  • -focusing on secondary metabolism-
  • -二次代謝を中心に-

抄録

<p> 真菌には様々な寄生体が共存している.DNA/RNAウイルスやプラスミド,プリオンが知られており,中でもRNAウイルスは高頻度に見出されている.これら真菌を宿主とするRNAウイルス(以下マイコウイルス)の特筆すべき特徴は,宿主真菌細胞を死滅させることはなく,宿主細胞と共存状態を維持しているという点にある.このようなマイコウイルスは宿主真菌の菌糸成長や胞子形成,気中菌糸形成,色素沈着といったマクロな表現型に留まらず,酵素や二次代謝物の産生,種々のストレス耐性,遺伝子発現などあらゆる形質に影響を及ぼし得ることが明らかになっている.本稿では特にマイコウイルスがマイコトキシンをはじめとする真菌の二次代謝物の産生に及ぼす事例を紹介する.</p>

収録刊行物

  • マイコトキシン

    マイコトキシン 73 (1), 25-28, 2023-01-31

    日本マイコトキシン学会

参考文献 (15)*注記

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