「経済学」と「経済」教育の乖離 その8 : GDPの意味を誤解する原因の研究

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タイトル別名
  • A gap between economics and social studies part8
  • ケイザイガク ト ケイザイ キョウイク ノ カイリ ソノ8 : GDP ノ イミ オ ゴカイ スル ゲンイン ノ ケンキュウ

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抄録

本紀要前号に載せた論文では、国内総生産(GDP)が持つ国民所得としての性質を、家計所得と比較することで説明した。これに対し、本論文では辞書レベルで説明されている基本的なGDPの性質が無視され、多数の理解が「よくわからないが、大きければよい数字」のまま留まっていることの原因を分析した。これにより、断片的な理解がつながらず、整合性が取れた総合的な理解にならない原因が、公益による互恵が理解できていないことにあることを示した。またこのことを踏まえ、GDPの性質のうち、計算方法のような直接的な意味ではないため辞書では説明されない根源的な、しかし社会科公民においては不可欠である「互恵」を核に、説明を整理した。

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