化学療法を受ける白血病患者の夜間と日中の客観的睡眠指標の関係

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タイトル別名
  • Relation between Objective Sleep Measures of Nighttime and Daytime Sleep in Leukemia Patients Undergoing Chemotherapy
  • カガク リョウホウ オ ウケル ハッケツビョウ カンジャ ノ ヤカン ト ニッチュウ ノ キャッカンテキ スイミン シヒョウ ノ カンケイ

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抄録

<p>目的:本研究は,化学療法を受ける白血病患者の睡眠を客観的指標で評価し,化学療法開始後の夜間と日中の客観的睡眠指標の関係を明らかにすることを目的とした.</p><p>方法:研究参加者は入院中の白血病患者9名(男性5名,女性4名),平均年齢63.7 ± 9.2(47~76)歳であった.客観的睡眠指標として小型3軸加速度計を用い,化学療法開始後の16日間の夜間の睡眠指標および日中の睡眠の総和(nap)を評価した.</p><p>結果:夜間の睡眠指標と日中のnapの平均±SDは,総睡眠時間385.5 ± 65.8分,入眠潜時10.6 ± 5.3分,中途覚醒時間76.9 ± 40.3分,覚醒回数8.2 ± 3.7回,睡眠効率80.3 ± 9.7%,日中のnapは379.3 ± 163.2分であった.日中のnapと総睡眠時間および睡眠効率には正の有意な相関関係が認められた.</p><p>考察:化学療法中の白血病患者は平均6時間以上のnapが生じていたが,napと睡眠効率の関係からnapは必ずしも夜間睡眠に悪影響を与えていない可能性が示唆された.</p>

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