東京都の貨物自動車エコドライブ推進制度によるCO<sub>2</sub>削減拡大の検討

  • 井原 智彦
    東京大学 大学院新領域創成科学研究科環境システム学専攻
  • 杉浦 史弥
    東京大学 大学院新領域創成科学研究科環境システム学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • STUDY ON EXPANSION OF CO<sub>2</sub> REDUCTION BY ECO-DRIVING PROMOTION PROGRAM FOR FREIGHT VEHICLES IN TOKYO

抄録

<p> エコドライブの促進は政府のCO2削減策に位置づけられるが,具体的な制度はほとんど存在しない.その中で,東京都の貨物自動車エコドライブ推進制度であるグリーン・エコプロジェクトと貨物輸送評価制度は数少ない具体的な制度であるが,有効性が検証されていない.本研究は交通流シミュレーションと貨物輸送評価制度の評価値の解析により,有効性を検証するとともに,CO2削減効果の拡大策を検討した.その結果,最高速度の抑制を重視し,かつ道路状況に応じてエコドライブを変化させる必要があることがわかった.また,貨物輸送評価制度は,離脱しがちな低評価の事業者を支援する仕組みを導入する必要があること,また食品・廃棄物・総合を取扱物とする事業者は低評価になりがちであるため,車両区分に取扱物の違いも反映させることが望ましいことが示唆された.</p>

収録刊行物

参考文献 (4)*注記

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