TiC分散Mo合金の高熱負荷特性

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  • 徳永 和俊
    九州大学応用力学研究所 : 助手
  • 三浦 靖
    九州大学大学院総合理工学研究科高エネルギー物質科学専攻 : 修士課程
  • 吉田 直亮
    九州大学応用力学研究所 : 教授
  • 栗下 裕明
    東北大学金属材料研究所 : 助教授
  • 橘内 祐寿
    東北大学大学院工学研究科量子エネルギー工学専攻 : 博士課程
  • 茅野 秀夫
    東北大学金属材料研究所 : 教授

書誌事項

タイトル別名
  • High heat load properites of TiC dispersed Mo alloys
  • TiC ブンサン Mo ゴウキン ノ コウネツ フカ トクセイ

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抄録

新しく試作された再結晶脆化及び照射脆化に対して優れた性質を持つTiC分散Mo合金を高温プラズマ閉じ込め装置のダイバータ板の表面材料として使用する場合の高熱負荷特性を評価することを目的として, 電子ビーム熱負荷実験を行った. その結果, 表面温度が, 2200℃程度までは, 再結晶脆化に伴う亀裂の発生は観察されず, ガス放出特性においても焼結Moと比較し大差はないが, 融点近傍では, 結晶粒界に亀裂が発生し, ガス放出量も多いことがわかった. 従って, このTiC分散Mo合金は, ディスラプションによる非定常的で大きな熱流束により溶融が発生するような部分での使用には向かないが, 通常の定常的な熱流束を受け, 再結晶温度以下で使用される対向材としては, 適した材料であるものと結論できる. さらに高温領域における耐熱特性の改良を進める必要がある.

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