A study on Trait Anxiety and Psychological Competitive Ability of rhythmic gymnastics players : Consideration about the Competition level

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  • 女子新体操選手における競技特性不安と心理的競技能力に関する検討 : 競技レベルに着目して
  • ジョシ シンタイソウ センシュ ニ オケル キョウギ トクセイ フアン ト シンリテキ キョウギ ノウリョク ニ カンスル ケントウ : キョウギ レベル ニ チャクモク シテ

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本研究では女子新体操選手の競技特性不安と心理的競技能力を明らかにし，競技レベルの観点から競技特性不安と心理的競技能力が実力発揮に及ぼす影響について検討した。その結果，次のことが明らかとなった。①競技特性不安と心理的競技能力の相関分析を実施した結果，競技特性不安の5因子全て及び総得点と精神の安定・集中との間に強い負の相関，身体的不安を除く競技特性不安4因子及び総得点と自信との間に中程度の負の相関が示された。よって，新体操の競技場面では，緊張状態とリラックス状態のバランスを保ち集中力を維持する能力，そして自信の有無がパフォーマンスの出来を左右すると考えられる。また，身体的不安と自信との間に相関関係が確認できなかったことから，新体操選手においては身体の調子の変化と自信の有無との間の関わりは弱く，自信は選手の気持ちの持ち方次第で変化する可能性が示された。したがって，新体操選手は試合場面で自信を持つために内面をコントロールする必要があり，新体操選手へのメンタルトレーニングの重要性が示唆された。②競技レベル別に競技特性不安の平均値を比較した結果，競技回避傾向を除く全ての因子の得点ならびに総得点において上位群が下位群より有意に低いことが確認された。競技レベルが高い選手ほど競技特性不安が低いことから，過度に高い不安感情は競技場面での実力発揮の阻害要因になる可能性が示唆された。③競技レベル別に心理的競技能力の平均値を比較した結果，競技意欲，精神の安定・集中，自信の3因子及び総得点において上位群が下位群より有意に高い値を示した。新体操はその特性上1つのミスが勝敗に大きく関わる競技であるため，選手は高い集中状態を維持して演技を行う必要がある。したがって，今回の調査にて競技レベル上位群の選手において高い精神の安定・集中が示されたことが考えられる。④高い集中力が求められる新体操においては，競技特性不安が低く，高位な精神の安定・集中を持つ心理状態が望ましいことが示唆された。

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