身体活動による骨格筋の形態学的変化は 脳の健康増進に寄与するか? :認知機能と情動の改善を目指した戦略の構築
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- 須藤 みず紀
- 公益財団法人 明治安田厚生事業団体力医学研究所
書誌事項
- タイトル別名
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- Do Physical Activity Induced Morphological Changes in Skeletal Muscle Contribute to Improvement in Brain Health: Development of Strategic Measures Towards Improvement of Cognitive Function and Mood
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抄録
<p>本研究は,自発的な身体活動が骨格筋に及ぼす影響と情動の関係を検証した.本実験は,Wistar 系ラットを用い,4条件の飼育環境として,自発的な身体活動誘導環境モデル(遊具+ホイール群,ホイールのみ群,遊具のみ群),通常環境モデル)を作成した.30日間の飼育期間中,各個体における身体活動レベルを計測した.飼育期間終了後に,不安様行動,及び,後肢骨格筋の形態変化を検証した.その結果,身体活動レベルは,環境エンリッチメント(遊具+ホイール)条件群が有意に高い値を示した.一方で,ヒラメ筋における骨格筋量は,通常環境条件群と比較して全群において有意な増加を示した.また,不安様行動は,ホイールのみ群,及び遊具のみ群において通常環境群よりも有意な低下を示した.以上のことから,自発的な身体活動による不安様行動の改善は,身体活動レベルに依存するとは限らず,骨格筋の形態が関連している可能性が示唆された.</p>
収録刊行物
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- デサントスポーツ科学
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デサントスポーツ科学 44 (0), 120-127, 2023-02-22
公益財団法人 石本記念デサントスポーツ科学振興財団
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390858309585591296
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- ISSN
- 27584429
- 02855739
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可