術後肺炎

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タイトル別名
  • Postoperative pneumonia

抄録

<p>術後肺炎は重症化すると予後が悪い。消化器外科領域では食道癌手術,肝移植手術,胃癌に多く発症している。術後肺炎の危険因子は術前の慢性閉塞性肺障害と高齢者であり,他にはサルコペニアや肥満などがある。手術方法では鏡視下手術のほうが開腹手術に比べ発症率は少ない。多数の危険因子を組み合わせたリスクインデックスを作成し発症予測をする試みもある。1つの危険因子に対策をとっても効果はないと考えられ,多職種による対策チームを立ち上げ,さまざまな危険因子に対してバンドルを作成してその発症予防を行うことが大切である。術後肺炎の起炎菌は緑膿菌とMRSAが多い。治療抗菌薬の選択はできればグラム染色を行い各施設で作成しているアンチバイオグラムを利用して行ったほうが効果的で,薬剤耐性菌を誘導しないよう注意をするべきと考える。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390858374980951296
  • DOI
    10.24679/gekakansen.19.6_416
  • ISSN
    24340103
    13495755
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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