ライティングの訂正フィードバックに対する学習者の反応とその後の改善

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タイトル別名
  • L2 learner's Reception of and Incorporation of Corrective Feedback on Their Writing
  • ライティング ノ テイセイ フィードバック ニ タイスル ガクシュウシャ ノ ハンノウ ト ソノゴ ノ カイゼン

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抄録

本研究では、第二言語学習者が、自らのライティングに対して与えられたフィードバックをどのように処理するのか、またその認知過程を経て、どの程度ライティングを自己訂正できるようになるのかについて焦点を当て、フィードバックの意義およびアウトプット活動の意義を探る。英語を第二言語として学習する日本人大学生に、エラーに対する訂正を読みながら思考表出してもらったところ、大別して7つの反応が抽出された。学習者は、多様な認知活動を組み合わせ、自らの表現と訂正表現を比較しながら中間言語内の知識を修正したり、新しいインプットとして取り込んだりしていることが分かった。また、ライティングの2週間後と4週間後に自分のライティングを訂正するように要求されると、約半数の文法エラーは、正しく訂正することができていた。この結果より、ライティングという産出活動そのものだけでなく、その後の訂正フィードバックを丁寧に読み返し確認する作業は、学習者の中間言語の発達に貢献する活動であるということが示唆される。

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