書誌事項
- タイトル別名
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- Conceptual analysis of postpartum maternal role acquisition
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説明
本研究の目的は、「産後の母親役割獲得」の概念を明らかにし、出産後の親子の健やかな育ちのための、その概念の活用可能性について検討することである。Rodgers の概念分析方法を用いて分析し、33 の対象文献により 4 つの属性、9 つの先行要因、3 つの帰結を抽出した。その結果、「産後の母親役割獲得」は「生まれた子どもをわが子として受け入れ、育児技術の習得の段階を経て母親としての自覚をもち、母子関係を構築する過程で母親自身が成長することである。」と定義された。本概念の特徴は、妊娠期の母親役割獲得に比べ、授乳行動や児への直接的な世話など、児との直接的な関わりを持つことによる相互作用が大きく関わっていることであった。また本概念を関係者間で共有したうえで産後早期の出産体験の振り返りや、医療スタッフや地域における支援者からのサポートがなされることによって、児への愛着が促され、出産後の親子の健やかな育ちへとつながっていくと考える。
収録刊行物
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- 岡山県立大学保健福祉学部紀要
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岡山県立大学保健福祉学部紀要 29 1-10, 2023-03-12
岡山県立大学保健福祉学部
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390858441645385600
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- NII書誌ID
- AN10488896
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- ISSN
- 13412531
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可