「漢語拼音方案」の問題点及びその修正案の試み(一)

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  • 字母 o の廃止と韻母修正案を中心に

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「漢語拼音方案」は1958年2月に公表・実施されて以来、中国語「普通話」の普及、第二外国語としての中国語教育など多岐にわたる分野において多大なる貢献を果たしてきた。しかし、時代の限界性のため、当時制定された「方案」には解決されるべき問題がいくつか潜んでいる。時代の発展につれ、「方案」が実際に運用される中、次第にそれらの問題の弊害が明らかになってきた。よって、その問題が解決され、更に「方案」も完備されなければならない時期を迎えていると考えられる。筆者は、「方案」における数多くの問題の中でも、特に字母oの音声的性質及びピンイン教授における問題が最も顕著であり、様々な支障をきたしていると考えており、音韻論からの分析、実験音声学の研究成果、及びピンイン教授における実際の問題に基づき、字母oを廃止する案を提示したい。またこれを突破口に、「方案」の韻母表を見直すことにより、音韻論からしても合理的で、実際の発音に比較的近い、ピンイン教授にも便宜的な韻母修正案を提起したい。最終的には字母o以外にも、y,wの表記、üの表記、省略表記などの相関問題を継続的に研究し、それを通して、より合理的、体系的、かつ簡明な「方案」の修正案を提唱したい。

Journal

  • Japanese-Chinese:Language and Culture

    Japanese-Chinese:Language and Culture 15 (0), 1-19, 2022-09-01

    Association for the Advancement of Education in Japanese-Chinese Language and Culture

Details 詳細情報について

  • CRID
    1390858518823213312
  • DOI
    10.50947/ntgb.15.0_1
  • ISSN
    24364517
    2435273X
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
  • Abstract License Flag
    Allowed

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