A Study of Onomatopoeias in “Ukiyodoko” and “Shijyuhachikuse” by Shikitei Samba : Comparing with “Ukiyoburo”

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  • 式亭三馬『浮世床』『四十八癖』に見られるオノマトペ : 『浮世風呂』との比較を交えて

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式亭三馬の滑稽本『浮世床』『四十八癖』のオノマトペを調査し、『浮世風呂』との比較を交えてオノマトペの特徴をまとめた。いずれも作中のセリフの割合が高いためにセリフのオノマトペが圧倒的に多い。地の文・ト書きを見ると、『浮世床』では髪結という場を表す音はなく場面を表す市井の音が数例ある。『四十八癖』では場面を表す音はなく人物の動きに関する音がある。擬態語は人物の外見、様子、動きに関するオノマトペが各作品に見られた。セリフの場合、擬音語は多種多様な笑い声、ゲップ等の汚い音、舌打ちや咳払い等の表情音、三味線等の口真似、言葉遊びが見られる点が特徴である。汚い音は『浮世風呂』と並んで『浮世床』に多く見られた。擬態語は人物の様子や動き、心情、感覚に関するオノマトペが見られ、セリフ内で人物描写が生き生きとされていることが窺える。『浮世風呂』と同じく『四十八癖』では外見を表す語も多い。また、セリフではオノマトペが勢いをつけるための一種の強調表現として用いられる例が多い。

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