外科感染症領域における<i>mecA</i>遺伝子検査の有用性

DOI
  • 山本 剛
    大阪大学大学院医学系研究科変革的感染制御システム開発学寄附講座 大阪大学医学部附属病院感染制御部

書誌事項

タイトル別名
  • Usefulness of <i>mecA</i> gene test in the surgical infectious disease setting

抄録

<p> Staphylococcus aureus菌血症例は予後が悪く,MRSAであればさらに死亡率を高くする。外科感染症ではS. aureus以外にもコアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CNS)も原因菌として検出される機会も多い。今回,外科領域の感染症例のうち血液培養からStaphylococcus spp.が検出された29例(MSSA 21例,MRSA 3例,CNS 5例)について,mecA遺伝子の有用性について検討を行った。全例においてmecA遺伝子検査の結果を参考に初期治療薬の検討が行われ,感受性検査が判明するまえに使用抗菌薬の適正化が行われていた。mecA遺伝子検査を用いて,早期に抗菌薬の適正化を行うことは患者の予後改善に大きく役立つと考える。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390858553267839744
  • DOI
    10.24679/gekakansen.20.1_29
  • ISSN
    24340103
    13495755
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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