新型コロナウィルス感染症によるパンデミックが子どもの発達に及ぼす影響
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- 森口 佑介
- 京都大学大学院文学研究科
書誌事項
- タイトル別名
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- デジタルメディアの操作を中心に
抄録
様々な研究によって新型コロナウィルス感染症(COVID-19)によるパンデミックが子どもの精神的健康に影響することが報告されているが、子どもの発達にいかなる影響を及ぼすかについてはほとんど報告されていない。我々は、これまでの研究で、新型コロナウィルスが、①社会情緒的行動、②他者との心理的距離、③デジタルスキル、④遊びに及ぼす影響を検討してきた。本稿では、特に③デジタルスキルの発達について議論した。調査では、0-9歳の子どもとその養育者のデジタルメディア使用と、子どものデジタルメディアの使用スキルについて、パンデミック前後に尋ねた。その結果、養育者においても、子どもにおいても、デジタルメディアの使用時間はパンデミック後に長くなることが示された。また、子どものデジタルメディアの使用スキルもパンデミック後に高くなっていることが示された。これらの結果から、新型コロナウィルスによるパンデミックにより、子どものデジタルメディアを操作するスキルは高まったことが示唆された。
収録刊行物
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- 発達支援学研究
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発達支援学研究 2 (2), 115-118, 2022-03-31
日本発達支援学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390858553267976576
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- ISSN
- 24357626
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可