書誌事項
- タイトル別名
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- Sentence-final ellipsis (iisashi) and response utterances of overseas learners of Japanese : Focusing on online contact situations
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抄録
type:text
[要旨] 日本語の会話には文末を最後まで完成させないで省略する形の言いさしが頻繁にみられる。言いさしは会話において話者交替を促進する働きをしていることから、日本語の会話習得には欠かせない要素となっている。しかし、日本語教育における言いさし研究はまだ十分ではなく、とくに、海外の学習者を対象とした調査・研究はほとんどなされていないのが現状である。本研究では、日本語教育の多数を占める海外の学習者と日本語母語話者とのオンラインによる接触場面の会話において、言いさし使用とその応答をめぐってどのような言語問題が起こっているかを明らかにする。具体的には、2者間の初対面の接触場面の6組の15分間の日本語の会話をデータとして収集し、分析を行った。また分析においては、母語話者の言いさしに対する学習者の応答発話とその連鎖に注目し、5つの言いさしの応答タイプ別にみられる言語問題を明らかにした。さらに、本研究では、オンラインという対面会話とは異なる接触場面の環境と、海外学習者の学習環境と関わる母語話者との接触経験の有無が言いさし習得にどのように関係しているかについても分析・考察を行った。その結果、オンライン会話では、母語話者は言いさしの後の「間」や「笑い」など終了マーカーを積極的に使うことで、発話終了であることを明瞭化し、それにより言いさしのターン交替の機能を果たす調整をしていることが明らかになった。また接触経験のある学習者の言いさし使用の場合、言いさしの後の母語話者によるターン交替がスムーズに行われ、円滑な会話進行につながっていることが明らかになった。
収録刊行物
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- 千葉大学国際教養学研究 = Journal of Liberal Arts and Sciences, Chiba University
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千葉大学国際教養学研究 = Journal of Liberal Arts and Sciences, Chiba University 7 109-136, 2023-03-31
千葉大学国際教養学部
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390858553271937792
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- NII書誌ID
- AA12777600
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- ISSN
- 24326291
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB