学校分野の協働観のパラダイムシフト
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- 鈴木 ちひろ
- 大阪府立大学人間社会システム科学研究科社会福祉学専攻
書誌事項
- タイトル別名
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- A paradigm shift in the perspective of collaboration theory of schools
- A comparison with the perspective of collaboration theory of social work
- —福祉のソーシャルワーク分野の協働観との比較から—
説明
<p>「チーム学校」など,学校における多職種連携協働の必要性は高まっている.しかし長きにわたり教師単一職種の均質性協働に慣れてきた学校にとって,多職種連携協働は簡単なことではない.</p><p>本稿は,学校分野とソーシャルワーク分野の協働論における協働観の比較という領域横断的な視点から,学校分野の協働観を考察することにより,その障壁を明らかにし,パラダイムシフトの可能性を提示することを目的とする.</p><p>考察の結果,学校分野の協働観は「組織論的ループ」状態に陥っていること,対してソーシャルワーク分野の協働観はエコロジカルな「目的ありき」の協働観であることに言及した.また,エコロジカル視点の「解放システム」と「自己組織化」の2つの視座からパラダイムシフトの可能性を考察し,「組織ありき」のパラダイムから脱し,葛藤を「自己組織化」の過程として捉え,クライエント中心(=生徒中心)の協働観にシフトすることを提示した.</p>
収録刊行物
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- 学校ソーシャルワーク研究
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学校ソーシャルワーク研究 14 (0), 15-29, 2019-11-15
日本学校ソーシャルワーク学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390858608264899328
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- ISSN
- 27585018
- 18819788
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可