新しい時代における大学の連携・協働

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タイトル別名
  • University Collaboration and Cooperation in the New Era
  • アタラシイ ジダイ ニ オケル ダイガク ノ レンケイ ・ キョウドウ

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説明

本稿の目的は、関西国際大学(以下では「本学」という)が取り組んできた様々な大学間連携・協働の事例を通じて連携・協働の類型化を行い、これからの中小私立大学にとっての大学間連携・協働の可能性について明らかにすることである。大学間連携・協働を行うメリットがどこにあるのかはそれぞれの大学の置かれた状況によって異なるが、中小規模の私大においてそのメリットが何なのか、どのような類型が望ましいのかを事例を紹介しながら論じていく。これまで文部科学省が想定してきた大学間連携は同一地域内を想定していたと考えられる。しかし、学生募集の競合相手とならない他地域の大学との連携(“スープの冷める距離連携”)の可能性も十分に考慮すべきであろう。国際間連携においても、1 対1 の国際間連携だけでなく、国際コンソーシアムの形成や利用の可能性は大きい。連携・協働の在り方は目的やテーマ、さらには置かれた状況の中で各大学が戦略的に選択したり、組み合わせたりしていくことが望ましい。最後に、本学が経験した学部譲渡方式による法人合併の経緯についても付言している。

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