腹腔動脈幹から固有肝動脈の動脈解離による無石性壊疽性胆囊炎を発症した1例

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タイトル別名
  • A case of acalculous gangrenous cholecystitis due to artery dissection

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抄録

<p>症例は62歳の男性,右季肋部痛で当院を紹介された.来院時の腹部超音波検査で胆囊の壁肥厚を認めたが,結石などは指摘されなかった.造影CT検査では腹腔動脈幹から固有肝動脈にかけて広範囲な動脈解離と胆囊粘膜の虚血性変化が疑われた.壊疽性胆囊炎が疑われたため,腹腔鏡下胆囊摘出術を施行した.病理では胆囊壁の壊死性変化を認め,虚血性胆囊炎と診断された.動脈解離による虚血が起因した無石胆囊炎はまれであり,報告する.</p>

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