蛍光X線法およびX線回折法による油山山麓周辺の砂鉄の鉱物および化学組成分析

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タイトル別名
  • Mineral and Chemical Composition Analysis of Iron Sand Around Mt.Aburayama by X-Ray Fluorescence Spectrometry and X-Ray Diffractometry

抄録

<p>北部九州は,製鉄開始期(6世紀後半~7世紀前半)に存在したとみられる遺跡が多い地域である.福岡大学が所在する油山山麓周辺でも,同様の時期を示す可能性がある製鉄関連遺跡が多数見つかっている.しかし,この地域の鉄製遺物は調査が不十分であり,始発原料の入手先が明らかにされていない.遺跡がある油山山麓は,砂鉄が豊富に含まれていることが多い花崗岩帯で構成されている.したがって,油山山麓の砂鉄が鉄製遺物の始発原料として使用された可能性がある.本研究では,始発原料の候補として油山山麓の河川砂から砂鉄を採取し,蛍光X線分析(XRF)およびX線回折分析(XRD)で測定した.各地点の砂鉄を比較して,特徴的な成分を明らかにした.さらに,採取地点の地質を把握するために河川砂をXRFおよびXRDで測定した.</p>

収録刊行物

  • X線分析の進歩

    X線分析の進歩 52 (0), 207-215, 2021-03-31

    公益社団法人 日本分析化学会 X線分析研究懇談会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390858690772690816
  • DOI
    10.57415/xshinpo.52.0_207
  • ISSN
    27583651
    09117806
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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