書誌事項
- タイトル別名
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- Do Information Communication Technologies Promote Diversity?
- ジョウホウカ ワ ダイバーシティ オ ソクシン スル ノ カ?
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抄録
近年,ダイバーシティの重要性が指摘されている.しかし,ダイバーシティ疲れという言葉が登場してきたように,行き過ぎたダイバーシティ熱が生じていることも事実である.本稿では,ダイバーシティ概念の変遷を辿った上で,本来のダイバーシティ概念を追求する上でICTがどのように貢献できるのかを考察した.とくに本稿では,ダイバーシティを「多様性による気づきを促すような働く場づくり」と捉え,その特徴である (1) オフィス観の革新,(2) バウンダリーレス・キャリア,(3) 理想的な特別扱いに,ICTがどのように関連するのかを議論した.その結果,ICTは,(1) 鏡としてオフィス観の革新に貢献した上で,(2) 自律性の誘発装置として,一般的なキャリアの枠を超え,全人格的存在としての個人の当事者性を踏まえた職務遂行の解釈の余地を見いだす手がかりを提供することを明らかにした.そして「ICTは,場を支えることを通じて,間接的にD&Iを促進する」ことが本稿の結論である.
本研究は,JSPS科研費JP21K01650,JP20K01899,JP17K03909,JP16H03663の助成を受けた成果の一部である.
収録刊行物
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- 情報研究 : 関西大学総合情報学部紀要
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情報研究 : 関西大学総合情報学部紀要 56 43-67, 2022-12-20
関西大学
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390858707637895424
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- NII書誌ID
- AN10484636
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- HANDLE
- 10112/00028150
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- NDL書誌ID
- 032836325
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- ISSN
- 1341156X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- KAKEN