Exploring the Trade-off Relationship Between Fluency and Accuracy
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- Yamaoka Koichi
- Graduate School, Kansai University
書誌事項
- タイトル別名
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- Identifying the Key Factor that Determines this Relationship
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説明
<p>第2言語による発話の指標として、流暢さ、正確さ、複雑さが広く使用されている。注意資源の取り合いの観点から、これらはトレードオフの関係にあると言われており、第一義的なトレードオフは流暢さと正確さの間にあると指摘されている。 しかし、流暢さと正確さのトレードオフは、必ずしも明確に確認されてはいない。 さらに、ポーズ中に発話の計画や語彙の検索等が行われているとの指摘と考え合わせると、ポーズが流暢さと正確さのトレードオフを決定づける重要な役割を担っていると予想される。そこで、流暢さと正確さのトレードオフにポーズが果たす役割を確認するため、日本人上級英語学習者17名を対象に3コマの絵が表す物語を英語で説明するタスクを実施した。その結果、発話における流暢さの測定量と正確さが負の相関を示し、非流暢さの測定量と正確さが正の相関を示した。このことから、流暢さと正確さのトレードオフが確認された。さらに、測定量間の関係と実験結果を合わせて考察した結果、今回測定された流暢さと正確さの相関は、ポーズによって決定づけられていると考えられ、ポーズがトレードオフを決定づける上で重要な役割を果たしていることが確認された。</p>
収録刊行物
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- LET関西支部研究集録
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LET関西支部研究集録 14 (0), 41-61, 2013-03-31
外国語教育メディア学会(LET)関西支部
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390858752008269824
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- ISSN
- 21850941
- 09159428
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可