端脚類によるヒジキ人工種苗の食害

書誌事項

タイトル別名
  • Feeding damage to artificially produced seedlings of Sargassum fusiforme by an herbivorous amphipod
  • タン キャクルイ ニ ヨル ヒジキ ジンコウ シュビョウ ノ ショクガイ

この論文をさがす

抄録

長崎県小値賀町のアワビセンターで生産していたヒジキに見られた藻体の分断の原因究明のため,藻体の分断が発生した水槽から採集した6個体のヒゲナガヨコエビ科の端脚類Ampithoidae gen. sp.(体長;5.8~10.1 mm,体重;5.0~16.8 mg)をシャーレに収容し,20℃,明暗周期12時間:12時間の条件下でヒジキを給餌した。また,12,24,36時間後にヒジキを観察するとともに,その重量を記録した。全ての試験区で時間の経過ととともにヒジキの重量は減少し,アワビセンターのヒジキと酷似した被食痕が確認された。以上の結果から,アワビセンターのヒジキに見られた藻体の分断の原因は,端脚類による食害であることが明らかとなった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ