NICUポータブル撮影における防護具の作成

  • 竹谷 明
    東邦大学医療センター佐倉病院中央放射線部
  • 高木 玲
    東邦大学医療センター佐倉病院中央放射線部
  • 石田 悟
    東邦大学医療センター佐倉病院中央放射線部
  • 戸澤 光行
    東邦大学医療センター佐倉病院中央放射線部
  • 稲岡 努
    東邦大学医療センター佐倉病院放射線科
  • 寺田 一志
    東邦大学医療センター佐倉病院放射線科

書誌事項

タイトル別名
  • Creation of Protective Equipment for Portable Radiography in Neonatal Intensive Care Unit
  • NICU ポータブル サツエイ ニ オケル ボウゴグ ノ サクセイ

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抄録

<p>NICUポータブル撮影は看護師の介助が必要となり,看護師とX線管が近接する.そこで放射線防護具を作成(以下,新防護具)し,その有用性について検証した.新防護具は0.13 mmPbで幅38 cm,長さ70 cmとし,移動型X線装置の一体形X線発生装置部に吊り下げた.新防護具の有無における看護師の水晶体,胸部,腹部を想定した位置の空気カーマ(以下,線量)を測定した.撮影条件は保育器に水で満たした2リットルペットボトルを配置し,SID 100 cm,照射野20.3 cm×25.4 cm,管電圧58 kV,管電流時間積10 mAsにて測定を行い,実際の撮影条件の1 mAsに換算した.得られた結果をもとに看護師に新防護具に対する考えをアンケート調査した.新防護具を用いた場合の防護効果は,水晶体の位置で92%,胸部の位置で50%,腹部の位置で3%だった.看護師に対するアンケート調査結果では82%が新防護具に好感をもっていた.水晶体線量の抑制を図り,看護師の不安を軽減するために考案した防護具の有用性が期待できる.</p>

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参考文献 (7)*注記

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