”Tree of Life(人生の木)"を用いた学生と高齢者の協働ワークショップ -今治市関前地区小大下島における実践

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タイトル別名
  • "Tree of Life (ジンセイ ノ キ)"オ モチイタ ガクセイ ト コウレイシャ ノ キョウドウワークショップ : イマバリシ カン ゼン チク ショウオオシタトウ ニ オケル ジッセン

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抄録

本稿は、社会福祉専門職養成に必要な利用者理解を促すための新たな方法を用いた実践研究を行い、そこでの学生の利用者理解を促す要因について明確にしていくことを目的としたプロジェクト研究(「ナラティブ・アプローチを用いた社会福祉系学生のアセスメント力向上に関する研究」)の実践報告である。当該研究の背景には、社会福祉を学ぶ学生に求められる、より深く利用者を理解するためのアセスメント能力の向上といった社会的要請がある。アセスメント能力向上のためには、学生自身の生活体験、学習経験を基盤とすることが必要であり、その経験は共同的な実践の場で育まれると考える。本稿は、上記研究テーマにもとづく実践の一部を紹介するものである。この実践は、ナラティブ・アプローチのなかでも、我が国では未だ本格的な実践研究がなされていない「Tree of Life(人生の木)」というツールを用いた実践事例であり、ここでは実践報告を行うと同時に、実践の意義についての考察を試みる。第1章では岡本が、”Tree of Life(人生の木)”の概念とそれを用いたワークショップについて紹介する。第2章では、池田が、愛媛県今治市関前地域にある小大下島における本学学生・筆者らと島民によるTree of Life(人生の木)を用いたワークショップの実践を学生や島民の様子をふまえながら紹介する。第3章では、小大下島におけるワークショップのリフレクションとして、矢原が、ナラティブ・コミュニティの観点からの考察を試みる。

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