傍胸骨孔横隔膜ヘルニアに対する腹腔鏡下手術の1例

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  • Laparoscopic Repair of Parasternal Diaphragmatic Hernia (Morgagni-Larrey Hernia): A Case Report

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抄録

<p>傍胸骨孔横隔膜ヘルニア(parasternal diaphragmatic hernia;以下,PDHと略記)はMorgagni-Larreyヘルニアなどの名で呼ばれた,比較的まれな疾患である.今回,我々の腹腔鏡下の1手術例の報告に加え邦文,英文報告例の655例をレビューした.症例は83歳の女性で,嘔吐,脱水により入院し,PDH,胃十二指腸嵌頓と診断された.全身状態の改善後,腹腔鏡下でtension free法で修復し,術後の経過は良好であった.PDHは女性や肥満症例に多く発症する.過去には胸腔内の腫瘍と診断されることもあり,開胸手術が多く行われたが,CT診断で正診率は上昇し,最近は腹腔鏡手術が主流となっている.手術はtension free法が増加している.手術成績は良好で術後死亡率や術後再発は1%未満であった.</p>

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