ABCD-Stoma<sup>®</sup>の信頼性と妥当性の検証:ストーマ周囲皮膚障害の重症度評価ツール

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タイトル別名
  • Reliability and validity of ABCD-Stoma<sup>®</sup> : a tool for evaluation of the severity of peristomal skin disorders

抄録

目的:われわれは、ストーマ周囲皮膚障害(PSD)の重症度を評価するスケールABCD-Stoma®を開発した。このスケールの臨床適応について評価をするため、スケールの信頼性と妥当性を検証した。<br> 方法:信頼性の検証では、スケールの評定者を日本創傷・オストミー・失禁管理学会のシンポジウム参加者とし、1画像の繰り返し提示を含むストーマ周囲皮膚10画像を提示した。その採点結果を基に、評定者間は級内相関係数(A、B、Cと合計点)とカッパ係数(D)を、評定者内は一致率を算出した。妥当性の検証では、58の研究協力施設におけるPSDを有する患者を対象に、予測妥当性についてROC解析を行った。<br> 結果:信頼性の解析対象となった評定者数は528名であった。評定者間一致率は、A 0.898、B 0.871、C 0.834、D 0.371、合計点0.802であった。評定者内一致率は、A、B、C、Dでは0.802-1.000、合計点0.856であった。妥当性は、382名のPSDを有する患者を対象とした。cutoff値に基づく合計点による治癒予測時のROC曲線下面積は、28日以内に治癒した場合には0.714、29日以上56日以内に治癒した場合には0.823であった。<br> 結論:ABCD-Stoma®の信頼性と妥当性を検証した結果、このスケールのスコアによりPSDを共通理解でき、治癒予測が可能であるといえた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390858861757915776
  • DOI
    10.32201/jpnwocm.27.1_43
  • ISSN
    18842321
    1884233X
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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