文章音読課題の現状と展望

  • 石毛 美代子
    杏林大学保健学部リハビリテーション学科言語聴覚療法学専攻
  • 大森 蕗恵
    帝京大学ちば総合医療センター耳鼻咽喉科

書誌事項

タイトル別名
  • Current Status and Prospects of Reading Tasks Used in Clinical Examination
  • —"The North Wind and the Sun 2022"—
  • ―「北風と太陽2022試案」―

説明

<p>短文・文章音読課題は音声・言語障害の臨床においてよく使用され,近年では聴覚心理的検査のみならず音響分析による声質の検査の対象にもなっており有用である.しかし現在,国内には検査用の短文・文章が複数あり,標準的な音読課題についてのコンセンサスはいまだ得られていない.<br>本稿ではまず,文献,資料に基づいて現在,国内で臨床検査に用いられている複数の短文・文章を挙げた.さらに,このうち比較的よく用いられている文章「北風と太陽」および「ジャックと豆の木」,短文「やぶのなかからウサギがぴょこんとでてきました」について,テキスト,由来,作成の目的および対象,特徴などについて述べた.<br>以上に基づき,今後,臨床検査で用いるべき標準的な文章音読課題の開発に向けて検査プロトコルの統一を提案し「北風と太陽2022試案」を例示した.</p>

収録刊行物

参考文献 (10)*注記

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