胃癌,異時性の肝転移と副腎転移の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Gastric Cancer, Liver Metastasis, and Adrenal Metastasis of the Asynchronism

抄録

<p>胃癌の転移再発は発見された時点で切除可能例は少なく,治療は化学療法単独になることが多く,複数回の外科的切除と化学療法を組み合わせた治療を施行された報告は稀である.症例は73歳の女性,胃癌に対して胃全摘術,D2リンパ節郭清を施行した.原発巣切除後4カ月目のCT検査で肝S7に転移再発が出現し,肝部分切除術を施行した.原発巣切徐後1年11カ月目のCT検査で右副腎転移が出現し,右副腎摘出術を施行した.病理組織診断は肝,副腎ともに胃癌転移であった.その後,肝転移の再々発と右腎静脈から下大静脈かけての腫瘍栓が出現し化学療法を施行していたが,原発巣切除後3年6カ月目に大動脈解離症により死亡した.今回,胃癌,異時性の肝転移と副腎転移に対して3度の外科的切除とガイドラインに沿った化学療法による集学的治療を施行した1例を経験した.</p>

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参考文献 (11)*注記

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