クマ類の冬眠 : 繁殖との関係
書誌事項
- タイトル別名
-
- Hibernation in bears : Relations with reproduction
- クマルイ ノ トウミン : ハンショク ト ノ カンケイ
この論文をさがす
説明
クマ類の冬眠は,体温の降下度が小さい,中途覚醒がない,筋肉や骨の退行がない,インスリン抵抗性になる,などの特徴を有する.オスでは,冬眠中(2~3月)に精子形成が再開し,メスよりも早く冬眠から覚める.メスは,初夏の交尾後に着床遅延を維持するが,冬眠導入期(11月下旬~12月上旬)に着床する.その後約2ヶ月で胎子発育を完了し,冬眠中間期の1月下旬~2月上旬に出産する.さらに冬眠後半期に新生子を哺育するが,母グマのみ冬眠を継続する.ヒグマやツキノワグマと違ってホッキョクグマでは,メスだけが出産・哺育のために冬眠するが,雌雄共に夏~秋にはほぼ飢餓状態になるため“歩く冬眠”と呼ばれる冬眠様生理状態に切り替える.
収録刊行物
-
- 低温科学
-
低温科学 81 173-180, 2023-03-20
低温科学第81巻編集委員会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390858983783873664
-
- NII書誌ID
- AA12122962
-
- HANDLE
- 2115/89098
-
- NDL書誌ID
- 032878523
-
- ISSN
- 18807593
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- departmental bulletin paper
-
- データソース種別
-
- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可