書誌事項
- タイトル別名
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- Deer Farming in the World
- セカイ ニ オケル ヨウカギョウ ノ テンカイ
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抄録
鹿資源を持続的に利用するには、養鹿が必要であるとの観点に立ち、世界各地で行われている養鹿の現状を考察した。鹿は肉、皮、骨、鹿茸など、全身の利用が可能だが、地域によって飼養目的が異なる。中国、台湾、韓国は、漢方薬の原料である鹿茸の生産が主要な目的である。一方、ニュージーランドやヨーロッパなどは鹿肉が主生産物である。中国では1950 年代から東北地方を中心に養鹿業が開始された。梅花鹿と馬鹿(ワピチ)が主体で、年間の鹿茸生産量は約800 トンに達している。台湾での養鹿はタイワンサンバーが主流で、飼育目的は鹿茸生産だが、ニュージーランドとの自由貿易協定によって輸入鹿茸の関税率が大幅に引き下げられるためもあり、鹿茸販売は主に養鹿場での直販によって行われている。オセアニアでは、海外から導入した鹿による環境破壊などに対応するため、養鹿業が1970 年代から発展してきた。利用目的はアカシカの肉が中心だが、鹿茸なども含め輸出産業として育っている。ヨーロッパの養鹿はニュージーランドのノウハウを導入する形で1980 年代から開始された。鹿はダマジカやアカシカ中心で、養鹿、公園鹿、野生鹿が共存している点が特筆される。日本では、80 年代後半から90 年代にかけて鹿牧場の開設が相次いだが、多くの牧場が経営的に行き詰まり、牛のBSE(牛海綿状脳症)の影響もあり、現在では商業的な養鹿場はほとんど見られなくなっている。今後は養鹿の再建をどう進めるかを議論する必要がある。
収録刊行物
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- 日本鹿研究
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日本鹿研究 2019 (1), 25-31, 2019
全日本鹿協会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390859138440963456
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- NII論文ID
- 40022009615
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- NII書誌ID
- AA12520717
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- ISSN
- 24355933
- 21850542
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- NDL書誌ID
- 029959181
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可