<調査報告>メンタルヘルス課題のある母親の妊娠期と出産後,子どもの幼児期におけるニーズ調査 ~生活上の困り感に焦点を充てて~

抄録

メンタルヘルス課題のある母親自身の児童期の生活状況と妊娠期と出産後, 子どもの幼児期におけるメンタルヘルスの状態と生活上の困り感, それを解決・緩和するためにどのようなサポートが必要であったかを質問紙を用いて調査した。  調査は,8 名の子育て中の母親の回答を得ることができ,全体的に医療や行政,福祉機関のフォーマルなサポートも含めて,身内や友達,地域の人のインフォーマルなサポートも求めていることが分かった。フォーマルなサポートは,サービスを利用する側の生活上の課題に対し具体的なサービスとして有効に機能するであろうが,それらだけでは,生活する上での不安や寂しさは十分に解決・緩和できない可能性を示唆できた。日々の生活において,困ったことを気軽にいつでも話せるインフォーマルなサポートがあることで,より生活する上での困り感の解消につながることが考えられた。

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