高次脳機能障害を合併した重度片麻痺患者に対する移乗動作練習
書誌事項
- タイトル別名
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- 段階的難易度調節を用いた介入
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説明
高次脳機能障害を合併した重度片麻痺患者に対して,多段階に難易度を調節した移乗動作練習を行い,その効果について検討した.対象者は左被殻出血によって重度右片麻痺,失語症,右半側空間無視を呈した50歳代の男性である.51病日に当院回復期病棟へ入院となり,57病日まで理学療法を行ったが,移乗動作は全介助のままであった.58病日から応用行動分析学的介入を開始した.介入では,練習環境を8段階,プロンプトを5段階設け,本人の動作能力に合わせて難易度を調節した.介入開始12日目(73病日)には,監視下で移乗動作が行えるようになった.介入中,運動麻痺,高次脳機能障害に大きな改善はなかったことから,今回の移乗動作練習は,移乗動作能力の向上に寄与したものと考えられた.
収録刊行物
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- 行動リハビリテーション
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行動リハビリテーション 7 (0), 21-25, 2018-03-31
行動リハビリテーション研究会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390859215925389568
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- ISSN
- 27587924
- 21866449
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可