人工光型植物工場で育成したカラマツ苗の形質と馴化の取組

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タイトル別名
  • Phenotypic characterization of nursery Japanese Larch associated with the indoor cultivation and following acclimation

抄録

<p>人工環境下でカラマツ苗を育成するため、実生カラマツを人工環境下と屋外のビニル温室で比較した。室温24-25℃、湿度60-70%、光強度100±10μmol・m-2・s-1の白色LEDの12時間/日照射の人工環境における発芽から育苗までの成長は、3月の春蒔きにおけるビニル温室での成長とほぼ同等となった。人工環境下での栽培は季節を変えて4回実施し、本研究の設定環境では通年での安定生産が可能と判断した。今回使用した白色LEDは、UV光を全く含まないなど太陽光とは明確に異なるため、太陽光馴化が必要と考え、人工環境下で5か月育苗した苗を2か月間屋外で馴化させたのちに山林へ定植させた。その結果、山林へ植栽後3か月経過でも枯損せず、太陽光馴化は適正に行えたと判断できた。一方で、人工環境下で育成させた苗木は、ビニル温室で育成した苗木と比較して樹形や根張りといった形態的な特徴が良好とはいえない状態であった。植栽後の成長には懸念が残され、改良が必要と思われる。これらの結果を踏まえ、人工環境下で育成するカラマツ苗木の可能性と人工光型植物工場の利用価値について報告する。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390859215928369152
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_134
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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