S状結腸巨大憩室により腸閉塞をきたした1例

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タイトル別名
  • A Case of Obstruction Due to a Giant Diverticulum in the Sigmoid Colon

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抄録

<p>症例は65歳男性.便潜血陽性の精査のため下部消化管内視鏡検査を予定したが,検査当日下剤服用後より腹痛,腹部膨満を認めた.CT検査にて,S状結腸に腸管の狭小化を認めた.腫瘍性病変は明らかではなく,便塊による腸閉塞が疑われたため内視鏡による腸閉塞解除を試みたが,内視鏡処置中に腹痛が増悪し,緊急手術に移行した.術中所見では,S状結腸に4cm大の巨大憩室を認めた.同部位に便塊が貯留し,一部肛門側腸管が内反し,腸閉塞をきたしていた.開腹ハルトマン手術を施行し,術後3週間で人工肛門閉鎖を行った.結腸巨大憩室に腸閉塞を併発した稀な症例を経験したので報告する.</p>

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