森林資源の循環利用を学ぶゲーム型教材の開発と実践

DOI
  • 北橋 善範
    北海道立総合研究機構森林研究本部林産試験場

書誌事項

タイトル別名
  • Development and practice of game-based learning material for studying sustainable use of forest resources

抄録

<p> 2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向けて、伐採と植樹、木材利用といったいわゆる森林の活用は大きな役割を担っている。一方、森林の活用は「自然を破壊する略奪的行為」として否定的に捉えられる場合も多い。このため、林業・木材産業界では、森林の活用がどのようにSDGsの達成に貢献しているかを周知すべく様々な活動を行っているが、特にこれからの木材消費を担う若者に向けた効果的なPRはできていない。</p><p> そこで本研究では2030年のSDGs達成に貢献すべく、「持続可能な森林の活用」に関する新たな学習方法の提案を目的とし、若者の森林知識に関する調査および解析を行うとともに、森林学習指導者が若年層(高・大学生)へ林業・木材産業に関する知識を効率的に教授できるゲーム型教材を開発した。本教材の被験者からは「伐採、流通等のプロセスをゲーム感覚で一体的に体験できた」等、森林活用について興味・理解を深めることにつながるものとの評価を得たが、個々のSDGsターゲットと森林との関係性の理解促進には若干の課題を残した。なお本研究は(一社)ヤンマー資源循環支援機構の助成を得て実施した。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390859215928387072
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_106
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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