高校でゾーニングを学ぶ森林計画のロールプレイングプログラムの開発と普及

DOI
  • 井上 真理子
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所多摩森林科学園
  • 山田 祐亮
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林管理研究領域

書誌事項

タイトル別名
  • Development and popularization of a forest planning role-play activity about forest zooning in high schools

抄録

<p>高等学校の森林・林業教育には、林業職公務員など専門的人材育成への期待が高い。森林・林業3科目のうち「森林経営」は、公務員試験に重要な科目で、持続可能な森林経営の内容が含まれている。ただし、森林・林業関連学科の現状調査によると、「森林経営」の実施率が低く、実習も少ないという課題がある。そこで、「森林経営」の森林計画の授業案(地域の森林計画を考える班活動)を考案し、実際の授業から実用性を検討した。授業対象は、森林・林業専門学科(「森林経営」のあるA校、ないB校)2・3年生で、専門家の模擬授業(2022年1月)と、高校教員(林業指導経験10年以上)の授業(2022年10~11月)を行った。授業(1~2時間)は、森林のゾーニング(木材生産林、環境保全林)を、4人が役割(市役所職員、森林所有者、林業作業者、漁業関係者)に分かれて行うもので、高校教員からの評価も得た。授業では全ての班がゾーニングを完成させ、生徒アンケート(5段階評価)から、難易度(平均3.25)、内容への興味(平均4.00)と評価が高かった。高校教員の授業も同様に行うことができ、身近な話題の挿入やタブレットの活用など工夫がされた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390859215928387840
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_16
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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