森林斜面における原位置透水試験へのゲルフパーミアメータ法の適用

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タイトル別名
  • Application of the Guelph permeameter method for in-situ permeability test in a forested hillslope

抄録

<p>森林土壌における深さ方向のより詳細な透水性分布を把握するため、任意深度の土壌透水性を迅速に測定できる原位置試験法を活用することが望ましい。不飽和土層内に掘削した細いウェルの内部に5~10 cmの定水位を維持しながら注水し浸潤させるゲルフパーミアメータ法(以下GP法)はこれに応える最も有効な手法と考えられるが、既往研究の解析式中で用いる土質定数について森林土壌の値が示されていないこと、基岩面(不透水面)の影響が考慮されていないこと等が、国内外の森林水文学研究で導入するうえでの障壁となっている。</p><p>本研究では種々の森林土壌コアサンプルから測定された物理水文パラメータを利用し、GP法試験を再現した数値計算をHYDRUS 2Dを用いて行った。計算された定常浸潤量をGP法の解析式に代入し求められた飽和透水係数KsをコアサンプルのKs(既知)と比較することで、森林土壌に適合する土質定数やパラメータを求めた。また基岩面の位置や初期水分条件がKsの測定値に与える影響や、実用精度を維持するために必要な注水時間についても検討を行った。本発表ではこれらを具体的な数値を示しながら紹介する。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390859215928390400
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_181
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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